マルコフ連鎖の連鎖?
「"どこでもドア"は、なぜドア状なのか」という考察をしようと思ったが、全く考えが纏らない。ここは日曜日でもあるし、思いっきり手抜きをして別な遊びでぶっ飛んでみよう…と半ば諦めの気持ち、ついでに何かに祈るように文章生成系のサイトを検索。
「Java アプレットマルコフ連鎖による作文」 って面白そうじゃないの…と思い青空文庫から芥川龍之介の「仙人」全文を入力してみた。以下に原文の冒頭部分と、生成された(というより変換された)冒頭部分を記す。
■原文の冒頭部分
皆さん。
私(わたし )は今大阪にいます、ですから大阪の話をしましょう。
昔、大阪の町へ 奉公 (ほうこう )に来た男がありました。名は何と云ったかわかりません。ただ 飯炊奉公 (めしたきぼうこう )に来た男ですから、 権助 (ごんすけ )とだけ伝わっています。
権助は 口入 (くちい )れ屋(や)の暖簾 (のれん )をくぐると、 煙管 (きせる )を啣(くわ )えていた番頭に、こう口の世話を頼みました。
「番頭さん。私は 仙人 (せんにん )になりたいのだから、そう云う所へ住みこませて下さい。」
■生成文の冒頭部分(1)
皆さん。私は 縁先 (あした )には、何でも権助に出来そうもない、むずかしい事を云いました。では何分願います。どうも仙人と御医者様とは、どこか縁が近いような心もちが致して居りましたよ。」
何も知らない番頭は近所にある医者の女房は 仙人 (いっこう )を重ねながら、大喜びで帰りました。
「番頭さん。私は 仙人 (せんにん )になりたいのだから、そう云う所へ住みこませて下さい。」
…全文の別な部分もシャッフルされるので、なかなかぶっ飛んでるんじゃないの~、と感心しつつ「お約束」で生成文(1)全文をもう一度入力してみる。
■生成文の冒頭部分(2)
皆さん。私は 叮嚀 (こうかつ )はありません。それが返って案外だったのでしょう。医者はそこで仕方なしに、
「あなたの出る幕ではありませんよ。まあ、あなたは黙っていらっしゃい。あなたのように莫迦正直では、このせち 辛(がら )には、何でも権助に出来そうもない、むずかしい事を云いつけて、もしそれが出来ない時には、何と云うからは何事でも、いつか一度は死んでしまう。して見れば人間と云うからは何事でも、くれと云った事がないのですから、このくらい 重宝 (いんぎん )ないものだと思ったのです。」
…最初の生成文の感激が薄れてしまった。さらに言うなら、芥川龍之介の「仙人」は未読でしたが、生成せんでも結構ぶっ飛んでるじゃあ~りませんか。それにしても何処へ飛んだのかと、原文では余韻が残るなぁ。
kskr
「Java アプレットマルコフ連鎖による作文」 って面白そうじゃないの…と思い青空文庫から芥川龍之介の「仙人」全文を入力してみた。以下に原文の冒頭部分と、生成された(というより変換された)冒頭部分を記す。
■原文の冒頭部分
皆さん。
私(わたし )は今大阪にいます、ですから大阪の話をしましょう。
昔、大阪の町へ 奉公 (ほうこう )に来た男がありました。名は何と云ったかわかりません。ただ 飯炊奉公 (めしたきぼうこう )に来た男ですから、 権助 (ごんすけ )とだけ伝わっています。
権助は 口入 (くちい )れ屋(や)の暖簾 (のれん )をくぐると、 煙管 (きせる )を啣(くわ )えていた番頭に、こう口の世話を頼みました。
「番頭さん。私は 仙人 (せんにん )になりたいのだから、そう云う所へ住みこませて下さい。」
■生成文の冒頭部分(1)
皆さん。私は 縁先 (あした )には、何でも権助に出来そうもない、むずかしい事を云いました。では何分願います。どうも仙人と御医者様とは、どこか縁が近いような心もちが致して居りましたよ。」
何も知らない番頭は近所にある医者の女房は 仙人 (いっこう )を重ねながら、大喜びで帰りました。
「番頭さん。私は 仙人 (せんにん )になりたいのだから、そう云う所へ住みこませて下さい。」
…全文の別な部分もシャッフルされるので、なかなかぶっ飛んでるんじゃないの~、と感心しつつ「お約束」で生成文(1)全文をもう一度入力してみる。
■生成文の冒頭部分(2)
皆さん。私は 叮嚀 (こうかつ )はありません。それが返って案外だったのでしょう。医者はそこで仕方なしに、
「あなたの出る幕ではありませんよ。まあ、あなたは黙っていらっしゃい。あなたのように莫迦正直では、このせち 辛(がら )には、何でも権助に出来そうもない、むずかしい事を云いつけて、もしそれが出来ない時には、何と云うからは何事でも、いつか一度は死んでしまう。して見れば人間と云うからは何事でも、くれと云った事がないのですから、このくらい 重宝 (いんぎん )ないものだと思ったのです。」
…最初の生成文の感激が薄れてしまった。さらに言うなら、芥川龍之介の「仙人」は未読でしたが、生成せんでも結構ぶっ飛んでるじゃあ~りませんか。それにしても何処へ飛んだのかと、原文では余韻が残るなぁ。
kskr