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ENTROPYX説

2005/06/08

未来の響き

パソコンというものが普及したころから、それに影響を受けて大きく変化し始めた事象がある。
それは言葉の世界だ。
次から次へと新しい言葉は生まれ、常識となってゆく。
パソコンやメールやインターネットが身近な存在になるまでは、新しい言葉の出現頻度というものはそれほど頻繁ではなかった。流行や生活様式の変化に合わせて新しい言葉は緩やかに広まっていったが、それはまだ今から思えばずいぶんとゆっくりしたリズムで起こっていた。
今や小さな子供からお母さんまで、みんな普通のようにITワードを使って話している。ネット上に存在する新しいサービス名だって、知らなくては話にならないくらいだ。

そして、新しい言葉は新しい響きを持っている、と思う。
こんにち、新しい言葉そのものが当たり前の存在になりつつあり、それをとりたてて「新しい」と感じなくなってしまっているが、90年代半ばまでの、いわゆる非コンピューター時代の言葉の響きと比べると、そこには明らかに新鮮な響きというものがあるのではないか。

EPIC 2014 というFlashムービーを視聴すると、そんな気がしてくる。
Museum of Media Historyと題されたこの実話入りフィクション(フィクション入り実話ともいえる)にはAmazonやらGoogleなどとても身近なネット企業の名前が登場するが、あらためて流暢な英語のナレーションで耳にすると、それが十分に未来的で過去には無かった響きを持っていることに気付かされる。

このEPIC 2014についてはさまざまなサイトで議論されているが、それは概ね、そこに描かれたこれから先のビジョン(あるいは予測)についてである。
しかし私はこのセンス良く作られた8分間のムービーを、単なる予測プレゼンとして観ることは勿体無いと感じる。音楽、PV、あるいはイメージムービーのどれかに近いが、しかしどれにも当てはまらない。事実とフィクションの間、音楽と映像の間に存在する何か。

未来の歴史を第6の器官で感じ取ることができるとしたら、たとえばこんなムービーを観ている瞬間に起こるのかもしれない、と思ったりもする。

EPIC 2014 http://epic.chalksidewalk.com/
参考:「EPIC 2014」日本語訳

sim

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