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ENTROPYX説

2005/02/06

Pattern No.134 禅窓

「元祖しゃちょう日記」 経由で、「佐々木さんの ブログ」 を読んだ…生々しい。上沼恵美子さんのトークにだったら、まだツッコミようがありそうなものだが、佐々木さんの引き出した社長の発言は随分とクールなものではないか。
「会社を成功させて、超高層ビルの眺めの良いフロアに入居して、窓の広い社長室を作れたら、何て素敵なんだと昔は思ってました。でもいざ自分がその立場になると、もうすぐに慣れてしまって、景色なんか興味はなくなってしまう。今や窓の外なんか、ほとんど見ないですね」

一方、Christopher Alexander 他著「A Pattern Language」の一節*にはこう書いてある。
「美しい眺めがあれば、四六時中見渡せるような巨大な窓を作ってしまうことによって、それ(眺め)を貶めないで下さい…」**

相対的に全く金持ちでない私からすれば、上記の社長さんとAlexanderさん、どちらがよりマトモなのか解らない程である…いや、解ってみたいものだ。

「禅窓」、「寝転びながら、働く人を揶揄するインド人」、芥川龍之介の「芋粥」などで日本人は(…少なくても私は)、理想と現実に関しての小規模な思考実験(と小規模な実践)を繰り返してきたが、恐らく全く役に立ってない。

全く役に立たない事を(いつまでも新鮮に感じられて)繰り返してしまうのは、既にこの世界を「禅窓」として見ている事になるのであろう。


*実際は邦訳本を見ている。特にNo.134のパタンでは、或る仏僧の住いを例として印象的なエピソードが載っていた。渋い写真や手書き図版も楽しい…「パタン・ランゲージ」鹿島出版会

**私がwebテキスト翻訳を使い、少々調整(…これでも若干著作権的にはマズイのかどうか謎 そして汗)。

kskr

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