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ENTROPYX説

2005/03/06

馬力(ウマリョク)

通常「馬力」と書いた場合は「バリキ」と読む。しかし、ここではモチベーション面やインセンティブ面に関する事柄を述べる為、敢えて「ウマリョク」と読み、「バリキ」とは区別してみたい。つまり、猫力なら「ネコリョク」犬力なら「イヌリョク」人間力なら「ニンゲンリョク」といった具合である。

尚、「トカチェフ」と混同して記憶してしまう人がいるかもしれないので、もしそうなりそうな場合は、馬力を「ウマヂカラ」と読み代えていただいても構わない。その他同様、猫力・犬力・人間力に関しても「〜ヂカラ」となる。ともあれ計量する単位の「〜リキ」と違った面を読み取っていただければ幸いである。

古来、馬と人との親密な関わり合いの中で、私が大雑把に思い浮かべるのは次のような事柄だ…

  • 移動する時に乗せてもらう
  • 農耕作業などを手伝ってもらう
  • 肉を料理して味わう
  • 生きたまま目を抜く
  • 目の前にニンジンを吊る
  • 念仏を聞いてもらう

…上記の項目で個人的に気になるのは二点、「目の前にニンジンを吊る」と「念仏を聞いてもらう」なのであるが、実際に試みられた例があるかどうかはさておき、馬力(ウマリョク)に対してどのような作用を及ぼすのであろうか。

人は、馬がすぐに食べてしまう事を期待して「目の前にニンジンを吊る」わけではない…この場合は馬にニンジンのみを着目させ、ニンジンのある方向へ馬を誘導せんが為である。一方で「念仏を聞いてもらう」のは、さして馬力への期待はなさそうだ…年期の入った坊さんなら、玄妙な声の念仏で馬を和ませてしまうかもしれないが、念仏の内容で馬力に働きかけようとするのは最初から想定の範囲外だったのであろう。

問題は「目の前にニンジンを吊る」事で果たして馬力が変容するのかどうか…ここで馬の身になって考えれば、何時まで経っても食べられない餌が目の前にブラ下がっているわけだが、食べられないと気付くか否や。

気付かない場合、食べようとして死ぬまで暴走する可能性も考えられなくはない…それ程人間との信頼関係が裏目に出てしまう事もあり得る。また冷静になって気付いた場合には、「人間に対して蹄を食らわす」「シニカルになる」「改めて協力関係を模索する」などの様々な可能性が考えられる…いや、いささか過ぎた擬人化かもしれないが。

翻って、人間力へ対して当然の如く求められるのが(馬にとってのニンジンの釣り糸に)「気付く」事、更には目と鼻の先の「餌を一旦保留する」といった大局的な立場はあるとしても、その「餌」がどのようにして手に入れられるかを模索し、手に入れた時点でどのような状態になっているかを、或る程度の予想や把握している必要がある…そして「改めて協力関係も少しは模索する」事である。

・・・・・・・・・・

私は恥ずかしながら、日本は意外と資源に恵まれてるなぁ、という認識にようやく達したのだが、行政やマスコミも含めて充分に健闘しているとは言えないのではなかろうか…他国の探りを入れられてから騒ぎ出すようでは国力(クニリョク)に疑問を持たれてもしかたないであろう。

日本の資源としては既に「ガス田、メタンハイドレート、石油、レアメタル、地熱」などが挙げられているが、その一つとしてメタンハイドレート開発現場の苦労は相当なものだろう、と思わせるページ*を読んだ。少々古いスレッドだが、現状と比べてどの程度進展があるかを振り返ってみたい人には参考になるかもしれない。(unknown氏の書き込みには、ただただ脱帽してしまう)

念仏からも遠ざかろうとしている我々日本人は(少なくとも私は)、馬力を嘲笑えるのかどうか怪しいところである。

*【科学】「燃える氷」の採取に成功。未来のエネルギー源に…オレゴン沖
http://news2.2ch.net/newsplus/kako/1032/10329/1032943131.html


kskr

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