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ENTROPYX説

2004/11/25

幽霊と人間の違い

仕事中、まわりで幽霊話が盛り上がっていた。
「あそこには座敷童が住み着いていて、夜になるとエレベーターが勝手に動き出すんだよ。遊んでいるんだね。」とか。

それを横で聞いていてふと思った。人間と幽霊の違いとは一体何なのか?と。

幽霊は幽霊なりの方法でエレベーターを動かしているのだろうし、人間も人間なりの方法で(手でスイッチを押し)エレベーターに電気的な反応を引き起こさせ動かしているのだから、結果は同じで優劣はないはず。

人間の取る方法の場合、スイッチを押すという数ミリ単位の微妙な動作がエレベーターのゴンドラが上下するという大きな動きに変わる。またその数ミリ単位の動作に至るまでには、人体の中で脳の神経回路の反応というさらに微弱な活動が行われている。

思考という量子レベルの反応がエレベーターの上下運動という巨大な動きに変わるまで、人間の内外でアンプリファイアとしての連鎖反応を何段階も起こしていることになるが、それは幽霊の場合も同様だ。

人体という目に見える物体が存在していることで、それはあたかも当然の動作に思えるけれども、幽霊とて幽霊なりのソリューションによって結果エレベーターを動かすことができる(そうな)のだから、両者の決定的な違いが何なのかは良く分からない。

ひょっとすると幽霊にとっては人間は透明な存在で、人間が動かすいろんなものはあたかも勝手に動いているように見えているのかもしれない。

sim

2 Comments:

  • 「幽霊なりのソリューション」ワロタ。「エレベーターなりのソリューション」を考えてると、スイッチボタンという器官を使って人間の指などを吸い付けてる(押させてる)…という言い方には無理があるかな? 笑。

    B・フラー氏だったか、「風が吹く」のは間違いで、風は負圧によって移動するのだから、「空気が吸い込まれて風が起こる(だったかな?正確には失念)」と教えなアカン…とか言ったとか言わなかったようにうろ覚えています。

    個人的には、一頃話題になった天動説と地動説の違いのように、ローカルな表現で「太陽が昇る」俯瞰的な表現で「太陽光線の当たる面が移動する」などと書けますが、普段ではローカル側の視点に立った表現を使う事が多そうです(結構御都合主義)。

    とは言え、人間にとって真にローカルな視点というのも難しいもの。「人馬一体」などいう表現にもあるように、皮膚と馬との間を境界面が揺れ動くように感じる事もあるかもしれない…また馴染んだ道具類、果ては文字や画像等の単なる情報でもしかり。

    人間でさえこんなに揺れ動くのだから「幽霊なりのソリューション」は人間以上にもっと複雑な気がしますし、たまには幽霊側から考えないと、人間を総括して考えた事にならないかもしれないですね。

    kskr

    By ENTROPXIS Member, at 11/26/2004 4:07 AM  

  • 「エレベーターなりのソリューション」ですか。うむ。吸い付けられていただけなのか!
    そうじゃないことを証明するのは困難そうですね。私が私の自由意志でボタンを押したのだといくら主張したところで、なんの証拠にもならないものな。

    そもそも、私が人間であることすらあやしいかもしれない、なんてことも考えられます。本体は幽霊そのもので、それに付随して身体がついていってるだけかもしれない。

    ご指摘のように、ものごとを客観的に捉えることはとても難しいことです。正義や悪が存在するとしたら、それはすべてに共通する客観的なものではなく、極めて主観的で利己的なものかもしれませんね。

    sim

    By ENTROPXIS Member, at 11/27/2004 12:37 AM  

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